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頭でっかちさんと心痛子さん

あんまり政治的なあれやこれやは言いたくないんですけれど。
でも、今猛烈に行われてる原発反対デモを見て、なんとなく寂しい気持ちになっています。
なんていうんだろうなあ、そもそも原発を稼働させるとかさせないとか、そういう話ではなかった気がする。

昨年(2011年)の3月11日のことを、ニュースを見てふっと思い出しました。
いや、事実は覚えているけれど……実感としての地震がふっと蘇ってきたのです。






あの日のことは忘れられません。
なぜなら、そのとき私は東京のあたりで揺れに襲われただけでしたが、シャワーを浴びていたからです。
お昼寝してちょっと汗かいちゃったからシャワー入ろうと思って。

本当にシャワーの最中ですから。グラっと来たとき、訳がわからなかったです。
「え? 何が起きたの?」
一秒くらいしてようやく地震だと気づいて、しかもかなり大きいやつだと理解したとき。

「あー、やばい。自分死ぬとすると、この素っ裸状態で死ぬんだ。やばいな、仮に生き残ったとしても、逃げるときやっぱり素っ裸じゃないかな、そうすると恥ずか死するんじゃないかな。ああー本当にやばい」

こう頭の中で思っていました。だいたい当時の記憶のままです。
さすがに裸はどんな場合でもまずいと思い、四つん這いになって風呂場から出てバスタオルを体に巻きました。
まだ揺れが続いていたので、そのままじっと……座っていました。

そうして地震の第一波が終わり、近くにいた母親と家を見回しました。
うちはそんなに揺れませんでしたが、それでもものがちらほら落ちている。
「お父さん大丈夫なのかな……」
私は衣服をようやく身に着けて、それから家族や友人などの安否を確認してくことになります。

その日は眠れませんでした。夜にも余震がちょこちょこ来ました。
それとは別に、自分の神経が高ぶりすぎて、一時間毎に目が覚めてしまうのです。


地震翌日は眠くて眠くて、それでもうまく眠れないので、無事に帰ってきた父親や弟とテレビをぼんやりと眺めていました。
そこで流れている映像ははっきり言って悲惨でしたし、ニュースキャスターも早口で地震のことばかり伝えていました。

気仙沼の火災があったことをそこで知りました。大学の先輩がたまたまそこにいたことを、メールで知りました。(うまく逃げ出したとも書いてあって、すぐに安心しましたが)
海の近くに住んでいた知人の安否が気になります。津波は結局来なかったんだろうか。
そのときは私も就活とやらをしていました。それもどうなるんだろう。

午前中はそんなことばかり頭をよぎっていました。
午後はさすがに体が悲鳴を上げたので、布団に入って眠りました。それでも余震が来ました。
夜、ストレッチをしてみました。
体が硬すぎて、足の指先に手が届きませんでした。そんなことがあったのは、後にも先にもその日だけです。


地震から二日たち、たまたまその日は知人と飲みに行く約束がありました。
疲れているけれど、そこには行って本当に良かった。
みんな、地震に驚いていたし、悲しい思いをしていたけれど、誰かと喋ることでその悲しさも少し和らいでいる。
そんな感覚があったからです。

その日の夜、別の知人と少しおしゃべりをしました。
お互い心配していたけれど、どちらも無事とわかって心が落ち着いていくのを感じていました。


でも、なぜだかそのあたりから「お祭り騒ぎ自粛」の雰囲気が流れ始めていました。
被災者の人たちに申し訳ないから……?
私には、ぜんぜんわかりませんでした。

地震からわずか二日でみんなで飲みに行った。それは確かに不謹慎かもしれないけれど。
それがなかったら、自分の精神はかなり参っていたと思います。
理屈っぽく言えば、今もアフリカで食料に苦しんでいる人たちがいるので、不謹慎だから贅沢な食事をするのはやめようと言われるのと同じレベルなんじゃないかなと、そこまで思いました。


3.11からの三日間、思い出せばかなり鮮明に語れます。
だけど、もうそのことを思い出すことが最近は少なくなっているなと、つい先日気づいてしまったのです。

「震災から◯年と◯ヶ月――」なんてNHKでは散々言ってます。
今まで「そんなの、わかりきってるよ!」と心の中で返していました。
だけど、わかってなかった気がします。私は思い出していなかった、そのときに感じたことを。


悲しみは忘れるに限る、というのが私の持論です。
だけど、本当に時々、忘れちゃいけない心の傷みたいなのもある。
そういうのだけは大事にとっておいて、時々自分から傷と向き合って痛みを思い出すことも必要なのかな、と思います。
痛みを知らなければ人に対して残酷になってしまいそうだから。


でも、原発再稼働反対とかやるとかの話って、なんでしょう?
もう3.11とは遠く離れた、頭でっかちの話になっているような気がしています。
誰が得をする、誰が損をする……誰を守る、誰を守らない……安全性は……危険性は……ううん……。

あの時の思いを忘れてしまったら、それこそ震災の痛みを忘れてしまってるのと同じなんだと、私は思うけれどなあ。

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プロフィール

蛮天丸

Author:蛮天丸
物書き。
東方プロジェクトの二次創作小説を中心に、
好きなものを好きなように書いています。
最近は秘封がお好き。
秘封処女膜合同の主犯(siroito.web.fc2.com/maidenhead/)だけど、処女じゃないよ!
アイコンは一条さんからお借りしました。

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