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『処女膜の方向性の違いにより解散しました。』/『ブルー⇔ムーン』の裏話3

前回に引き続き、
秘封処女膜合同『処女膜の方向性の違いにより解散しました。』の裏話です。

今回は致命的なネタバレがありますので、
読んでいない方はご注意ください!





処女膜合同について、大まかな仕掛けは話してしまおうかな、と思います。

まず、処女厨にもの申したいという気持ちがスタート地点にありました。
ですが、自分でもそれが何なのか、いまいちわかりませんでした。
アン・シャーリーさんから「蓮子の処女を大事にしろ」と言われて、私なりに大事にしてるつもりだけど、ふと、思うのです。

「私は何を大事にしているのか? 私はなぜそれを大事に思うのか?」

この疑問から、そもそもがスタートを切ることになります。
あれこれ考えて、たどり着いた結論は非常にシンプル。
処女膜は破られるからこそ処女というものに価値が生まれるのであって、処女厨は結果的に、それが失われることに目を向けざるをえない、ということでした。

私は、ですが、その失うことから目をそらすのはずるい、思うのです。
セックスをして処女を失うことを恐れるのは、まるでケーキをとっておきのままにして腐らせるかのような感覚。
だから、当たり前のように今回も膜を破ることにしました。

そういう気持ちはそのままメリーに向いています。
大きな構造として、秘封倶楽部の活動が前半にあって、後半がメリーの私生活になるという仕組みは、メリーが処女という「幻想」から解放されたことを表したかった。

しかし、このお話の核になるのはどちらかと言えば蓮子。
彼女が骨ックスをすることでメリーを現実に引き戻すという役割を担っています。
失われた家族の骨は、それだけで意味合いが重いし、蓮子はメリーよりもずっと先の破滅を見ていたはずです。

ところが、同時にこのお話の秘封倶楽部は実は100年間も続いているんです。
だから、蓮子もメリーの処女を100年間も大事にしていたということになります。
そこまでする理由としては、蓮子には喪失への憧れが少なからずあったのでしょう。

その背景には未来社会の究極のオートメーションと労働の無価値化と寿命の半永久化あたりが絡んでいるのではないかな、思ってます。
ものがあふれる世界で、失うことが少なくなり、喪失感は希少なものになっているのではないか。
現代っ子の蓮子はその喪失感に憧れを抱く。

そして、メリーは幼い頃に家族を失って、不思議な目のせいで友だちもいなくてものには不自由しなかったけれど、満たされない幼少期を送ってきた。
蓮子からすればそんなメリーはある意味羨ましくさえ思ったんでしょう。
メリーからすれば、何もかもを持つ蓮子が気に食わなかったのかも知れませんが。
だから、蓮子は喪失に憧れ、結果、メリーの処女を勝手に奪って、彼女は死んでしまうのです。

しかし、蓮子が消えてから、今度はメリーの話になります。
メリーはいきなりわけのわからないまま、再び現実にまた放り出されますが、そのときに出てくるのが後半の彼です。

彼は、メリーの詩の才能が失われてしまったことを感じ取れる人物です。
その一方で、編集者としても有能で、きっと人以上の収入があるはずです。
おそらくこの時代には珍しい、得ることと失うことのバランスを取れるひとです。
彼はメリーの現実の中にすっと、入り込み彼女の世界を作り出していきます。

ただ、そのメリーの世界の器を作るのには時間がかかります。
まだ「彼」と付き合っている間にも、メリーの中では蓮子との時間を整理しきれなかったのです。
でも、最後のセックスで、処女を失うとき特有の痛みがなかったことで、ようやくその意味を見出す。
蓮子とメリーが過ごしてきた時間は、失うことに意味があったのだと……。


あの話は処女の話であり、かつ、失うことと得ることのお話として、私は書いたつもりです。
久しぶりに、面白く書けたと自分では満足しています。
(読者を置いてきぼりにしつつ……)

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プロフィール

蛮天丸

Author:蛮天丸
物書き。
東方プロジェクトの二次創作小説を中心に、
好きなものを好きなように書いています。
最近は秘封がお好き。
秘封処女膜合同の主犯(siroito.web.fc2.com/maidenhead/)だけど、処女じゃないよ!
アイコンは一条さんからお借りしました。

ジャンル

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